男なら足元にこだわれ! 【スニーカー ヴィンテージ編】

「足元にこだわらない男ってダサいよね」

中学生の頃に姉がさり気なく言ったセリフが、30歳を目前にした僕の物欲を肯定し続ける。

気づけばスニーカーだけで30足以上。
足は2本しか生えていないというのに、これは一体どういうことだ!
完全にスニーカー中毒ではないか。(もちろん上には上がたくさんいるわけだが……)

ファッション性、ブランドの歴史、モデルの背景、流行、様々な魅力を縫い合わせてスニーカーというカルチャーは形成され、現在も人々の足元を支えつつ新たな一歩を歩みつづけている。

そんなスニーカーについて、中毒患者の筆者が “男なら” という視点でスニーカーの魅力のひとつである、ヴィンテージに焦点を当て、「NIKE DUNK」について私物のコレクションを交え、語ってみようと思う。

筆者と同い年のスニーカー

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1985年、ちょうど筆者の生まれた年にこのスニーカーは生まれた。
29歳の立派なアラサーである。

当時ナイキの販売戦略として組まれたのが「カレッジカラープログラム」。
これは、アメリカの各大学のスクールカラーを落とし込んだバスケットシューズをパッケージ販売するというものであった。
現在でもそうだが、ナイキは商品に込めるメッセージやキャッチコピーがとても秀逸で、この「カレッジカラープログラム」も “BE TRUE TO YOUR SCHOOL.” つまりは「自分の大学に誇りを」とメッセージを込めたのである。
この辺りはWikipediaに綺麗にまとまっているので、興味があればそちらも参照されたし!

また、ナイキのスニーカーは今でこそ「AIR なんちゃら」などエアーの入っている商品が多いが、エアー機能周りはウレタンなどが使用されており、5〜10年ほどで “加水分解” という経年による劣化で、ボロボロと崩れてしまうことが多々ある。
ヴィンテージスニーカーを愛する我らスニーカー中毒の天敵、それが加水分解。
が、このスニーカーにエアーは入っていない。
アッパーのレザーとソールのゴムのみ、という質実剛健で実に男らしいスニーカーである。

こういった歴史や知識を身に付けると、スニーカーの魅力も増し、また履いていて愛着や思い入れも強くなる。
が、女の子に語りすぎると「知的なこだわりのある男性」ではなく「なにこの人、スニーカーの話止まらなくなってるんだけど」と次のデートが 加水分解 跡形もなく消えてしまうため、要注意だ。

「同じのばっかりじゃん」「…それこそが愛なんだ」

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写真は私物のコレクション。
水色+白はノースカロライナ大学のカラー、紺色+黄色はミシガン大学のカラー。
ちなみにノースカロライナ大学はかの有名なNBA、バスケット選手のマイケル・ジョーダン氏の出身校。

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人それぞれカラーには趣味趣向があるが、筆者は 紺色+黄色 のミシガン大学カラーがとても好きだ。
とても、とてもとても好きでハイカットを2足、ローカットを1足所持している。
ハイカットは履き馴染んだ1足と、ほぼ新品の1足を持っているので、履きつぶしてしまっても安心なのだ。
また、服に合わせたり気分に合わせてハイカットかローカットかを選んでいる。

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数足並んだ様がとてもかわいい。
そしてお気に入りは複数抑えておくと安心感がある、がそんなことを口にすると女性にいらぬ誤解を受ける可能性がある。語る際は注意だ。

シワが入ってからが、男だろう

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スニーカーには使い込まれるにつれ、また違った良さが出るものがいくつかある。
このNIKE DUNKというスニーカーはまさにそれだ。

レザーが馴染み、少し擦れてきたあたりからこのスニーカーの表情がぐっと良くなる。
歳を重ねて渋みの出たカッコイイ男のそれとまさに同じである。
写真のコレクションはどれも1999年製造のもので、15歳くらい。
人間で言えば40歳くらいだろうか。
普遍的なスニーカーの寿命と比べるとずいぶん長い時間履ける状態にあるモノで、履きこんだレザーのシワが、渋い俳優の表情を持ったシワのようでもある。

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古着屋などで好みの味の出たモノを探すのは楽しいし、オークションなどでデッドストック(※)を探すのもまた楽しい。
筆者も、状態の良い方のハイカットとローカットをデッドストックで手に入れた時は、それはもう小踊りであった。

新しいものを追いかけるのも楽しいが、古きよきを愛でる心もまた男としての深さを構成する一つの要素ではないだろうか。

※販売の終わった商品が新品状態のまま倉庫などで眠っていたモノ。何年も前に販売終了したモノを新品状態で手に入れる喜びもまた良い。

「本当馬鹿だね」って言われるくらいがちょうどいい

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この NIKE DUNK というスニーカーはここでは語りきれないほどのストーリーをまだまだ抱えている。筆者とはまた違った目線の 性癖 趣向をもった方も多いだろう。
そんな趣向やストーリーを共有し、語り合いながら一杯やるのもまた男の楽しみである。

ここまで書いて、我ながら面倒くさい男だなーとも思うが、こだわりの無い男よりはこだわりの強い男のほうが一緒にいて面白いのではないだろうか(そう信じたいものである)

ヴィンテージスニーカーを履き、スニーカーと共に自らもシワを刻み、年を重ねても味のある男へと歩みだそう、さあ今すぐに。

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[ライター/クロカワリュート]

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