甘い香りに誘われろ! モテたい男子の水たばこ入門

オシャレな趣味のひとつやふたつ(できれば女の子と楽しめそうなヤツ)

男たるもの、趣味のひとつやふたつ、みっつやよっつあってナンボのもの。でも、車やバイクはお金がかかるし、プラモ作りはモテなさそうだし……。できることなら、僕だって女の子と一緒に楽しめるような趣味が欲しい。

女の子が好きそうなものと言えば、ショッピング? オシャレなカフェ? おいしいスイーツ? よくわからないけど、歩いていたら見つかるかもしれない。よし、今日は古着とオシャレカフェの街、高円寺(なんとなくオシャレっぽいし)に繰り出してみよう。

あまのじゃくな僕に突然の出会い

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高円寺駅南口を出て、なんとなく駅前をぶらりと歩いてみると、パル商店街という賑やかそうな商店街を発見。
きっと、こっちに行けばお店はたくさんある。いや、でも待てよ。モテる男は「隠れ家的なお店を知っている」という法則があるじゃないか。僕は屈しない。こんな商店街なんかに屈しないぞ!
かと言って、商店街を通り過ぎると、明らかに何もなさそうな高架下沿いの風景。人通りも駅前に比べると、だいぶ少ない。やはり商店街に進むべきだったのか……。

ムムッ⁉︎ アレはもしや……
ムムッ⁉︎ アレはもしや……

ビルの上方に、デカデカとした「はちグラム」の文字。一応、カフェって書いてある。なんだか怪しげなイラストが付いてるけど……。とりあえず、接近してみよう。

シーシャ⁇ シーシャってなんだ? シャーシじゃなくて? あ、それはミニ四駆の話か……。
シーシャ⁇ シーシャってなんだ? シャーシじゃなくて? あ、それはミニ四駆の話か……。

よくよく読んでみると、シーシャとは水たばこのことらしい。僕は普段、煙草も吸わないし、水たばこと言われてもちっともピンとこない。ただひとつ、僕にでもわかることがある。なんだかオシャレっぽい。

善は急げ? 急がば回れ? なりふり構っちゃいられない!

男には、時に決断しなければならないときがある。父からの教えだ。僕の直感が言っている。きっとここは危ないところだ。僕が今まで足を踏み入れたことのないような、危険な世界だ。それでも、決断しなければならないのだ。お父さん、お母さん、今までありがとう。最後まで男らしく生き抜こうとした僕を、どうか誇りに思ってください。

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索敵しながら、階段でビルの3階へ上がる。店の前にはシステム表があった。チャージ500円。シーシャは900円〜。この「〜」という表記には要注意だ。最安値のみを記載して、最高値は載せないなんて、確実にぼったくるつもりだ。僕は絶対に騙されないぞ!

そ〜っ……
そ〜っ……

店内には真っ白い煙が充満している。なんだか甘い香りが鼻をくすぐる。まるで、花の蜜に吸い寄せられる蜂のような気分だ。いや、これは知らず知らずのうちに、食虫植物に近づいてしまう虫と言った方が的確か。僕は生唾を呑んだ。いざ、潜入‼

ドーン
ドーン

うわああああああああ! ああああああああ‼︎ ごめんなさい生きててごめんなさい食べないでくださくぁwせdrftgyふじこlp

え……? なにこれ…………な、ナマケモノ……

「いらっしゃいませ!」
「いらっしゃいませ!」

強烈なTシャツを着ているけれど、ものすごく素敵な笑顔で迎えてくれたのは、オーナーの瀬戸口竜ノ介さん。あれ、もしかして僕、ビビりすぎだった……? でも、笑顔の裏にはなんとやらと言うじゃないか。油断は禁物だ。この笑顔に騙され、朽ちていった人間がどのくらい(以下省略)

「あ、あの……。水たばこって…………な、なんなんですか? こわいやつですか……?」

竜ノ介「全然こわくないですよ(笑) 立ち話もなんですから、お掛けください」

とりあえず、席に案内されてみるが……

怪しい器具がズラ〜リ
怪しい器具がズラ〜リ

すっかり縮み上がっている僕に、まずは竜ノ介さんから簡単にシステムの説明が。
チャージがひとりあたり500円で、店内のソフトドリンク(ホットミルクティーやコーヒー、冷たいウーロン茶、緑茶、コーラなど)が飲み放題とのこと。アルコールは現状取り扱っていないが、軽食とともに持ち込みも可能。
もしかして、このお店、すごく良心的なのでは……。

竜ノ介「肝心の水たばこなんですが、ちょっとシステムが複雑で……」

「(やっぱり、ぼったくるつもりなのか……⁉︎)」

竜ノ介「サイズが2種類ありまして、本来、小さい方のサイズが1000円。大きい方のサイズが1300円です」

「あれ、別に高くないんですね……」

竜ノ介「そうですね(笑) ですが、本日はおひとりさまでご来店されていますので、小さい方のサイズが900円、大きい方のサイズが1200円になります」

なんとこの店、オーナーの竜ノ介さんの意向で、おひとりさまにも気軽に来店してほしいという気持ちから、ひとりあたり1本以上の水たばこを注文すると、1本につき100円値引きになるのだそう。(2人組でそれぞれ1本ずつ注文しても、もちろん値引き対象)ちなみに、水たばこは3人で1本までシェアも可能とのこと。

ぼったくられないことが分かったところで、さて、水たばことは一体?

「ところで、水たばこってなんですか? 僕は普段、普通のたばこも吸わないんですが、大丈夫ですか?」

竜ノ介「水たばこは、中東圏の喫煙具の一種です。他の紙巻きたばこや葉巻などと比べて、ニコチンやタールの含有量がとても少ないので『たばこはちょっと苦手……』と言う方でも吸いやすいですよ。吸い心地はマイルドで非常にやさしく、フルーツ味やお花の味、チョコレートやバニラなどのお菓子のような味までたくさんあります」

満面の笑みですごく丁寧に説明してくれる。この人は信じてもいい気がする。そんな感じで、気づけば心をほぐされきっていた。いかんいかん。まだ油断はできない。

それにしても、素敵な照明だなあ
それにしても、素敵な照明だなあ

果たして、水たばこから”モテ”の恩恵は受けられるのか

竜ノ介「このお店、出来てからもうすぐ4ヶ月が経つんですが、メニューがまだなくて……」

「どうせよくわからないので、女の子にモテそうな味のやつ、ください!」

竜ノ介「わかりました(笑)サイズは並盛と特盛(はちグラムではこう呼んでいる様子)、どちらにしますか?」

「な、並で!(牛丼屋かよ……)」

せっかくなので、作っているところを見せてもらった。

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これが水たばこ用の葉っぱの「フレーバー」というやつらしい。
ちなみに、はちグラムにはフレーバーが100種類以上あるのだとか……。果物の名前がたくさん書いてある。

フレーバーは、なんだか福神漬けみたい
フレーバーは、なんだか福神漬けみたい

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陶器の器に詰めている竜ノ介さん。ただ詰めているように見えて、どこかに職人芸が隠れているのだろうか……(ちょっとかっこいい)
陶器の器に詰めている竜ノ介さん。ただ詰めているように見えて、どこかに職人芸が隠れているのだろうか……(ちょっとかっこいい)

まだ下準備の段階なのに、すでに甘い香りでいっぱい。これは期待できる。

待つこと数分。水たばこ童貞喪失まであと少し!

「はい、お待たせしました〜」
「はい、お待たせしました〜」

竜ノ介「まず、吸い方の説明をしますね。普段、たばこを吸わないなら、吸い方の変な癖も付いていないと思うので、普通に吸って吐くだけで大丈夫です。水たばこは、吐くときが味も香りもわかりやすくて美味しいものなので、深呼吸するように深めに吸って、煙はなるべくゆ〜っくり吐いてあげると、美味しく感じると思いますよ。こんな感じです」

深めに吸って…… ゆ〜っくり吐く!
深めに吸って……
ゆ〜っくり吐く!

おおおおおおおお!!!!! めっちゃ煙出てる!

竜ノ介「はい、どうぞ」

「(あんなに煙出るのに本当に大丈夫なのか……? 僕の肺は水たばこはおろか、たばこの煙だって入れたことがない完全なる童貞だというのに…………)」

僕は……僕は……、ホンモノの男になるんだ!!!!!
僕は……僕は……、ホンモノの男になるんだ!!!!!

「ポコポコポコポコ……(吸い込むと、意外と小気味いい音がするんだな)」

すっげええええええええええええ‼︎
すっげええええええええええええ‼︎

なんと言うか、とにかく初体験の感覚! こんなに煙が出るのに、全然むせないし、たばこの嫌なニオイも全くない。ほのかな甘酸っぱさと、まろやかな甘さの中にすこしだけスーッとした爽快感。これは一体…………?

竜ノ介「フレーバーは、ブラックベリーとバニラとミントのミックスです。甘さ控えめで少し酸味のあるブラックベリーに、甘ったる〜いバニラ。そこにほんの少しだけ、爽やかさをプラスするためにミントを混ぜました。ちょっと大人の男っぽいイメージの味ですね(笑)」

うん、なんだかすごく大人になった気分だぞ。
ここに女の子を連れてきて「マスター、いつもの」なんてサラリとオーダーしてしまう男になれるような気がする。というか、これは女の子がすごく好きそうな味だ……! そして、なんだかひとりで来ている女の子も多い……これは、もしや……!

隣の席に水たばこを嗜む女子(おひとりさま)を発見
隣の席に水たばこを嗜む女子(おひとりさま)を発見
アリコ「こんにちは〜」
アリコ「こんにちは〜」

なんとこのお店、夫婦で経営しているお店だった。駅近だけど、オシャレで隠れ家のような素敵な店内に、おいしい水たばこ。良い店じゃないか。偏見の塊だった数分前の僕を殴ってやりたい。

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店内には、あまり見たことのないボードゲームもたくさん。オーナーの竜ノ介さんがボードゲーム好きなのだそう。2人から遊べるゲームもあるので、友達や、ちょっと気になる女の子と遊んでみるのも良いかもしれない。

「じゃあ、そろそろお会計で……」

竜ノ介「ありがとうございます! じゃあ、今日のお会計は4万2000円で〜す」

僕「結局ぼったくるんかい!!!!!!!」

竜ノ介「あはは(笑)ウソでーす!」

ちなみに店名の「はちグラム」の由来を聞いてみたところ、「8g」はミユビナマケモノが1日に食べる食物の量なのだそう。
水たばことは全く関係がないが、そのくらい「がんばりすぎない」お店にしたいという想いが込められているらしい。

そんなユーモア溢れるオーナーの竜ノ介さんと、奥さんのアリコさんが待つ、シーシャカフェはちグラム。モテる男への第一歩として、一度、遊びに行ってみてはいかがだろうか。(本当にモテるようになるのかどうかは、知らない)

【info】

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shisha cafe はちグラム
東京都杉並区高円寺南3-58-18
Tel:03-5913-8928
Twitter:@kitaiji2000
HP:http://shisha-8g.com/ (がんばらなさすぎてまだ準備中)

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