名画に学ぶ女性の口説き方 タクシードライバー編

モテたければ映画を見ろ

男に生まれたからには、女性にモテたいと思うのがこの世の常。
ただし、どのように女性を口説くのか、どのように女性に気になってもらえるのかを苦労している諸兄も多いだろう。
このコーナーでは、「映画」から学ぶモテテクニックを紹介する。
映画には様々なジャンルがあるにせよ、どんな映画でさえ女性にモテるテクニックが潜んでいると私は自負している。
年が明け心機一転、2015年は女性に不自由ない暮らしをしたい諸兄は下記をご覧あれ。

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「最後にして最高のニューシネマ」

世の中に憎悪と嫉妬を滾らせ、天に唾吐く者達がいる。彼等は皆、あてのない復讐心やら怒りで閉塞感を感じている。
今回紹介する名画「タクシードライバー」はそんな者達に熱狂的に支持されている映画だ。
シネフィルのこころを捉えて離さないこのタクシードライバーから、女性の口説き方を紹介しよう。

とりあえず、話しかけよう

主人公たるトラヴィスは、ベトナム戦争帰りの粗野なタクシードライバー。
彼は自分には不釣り合いな女に目を留める。大統領候補の政治家の事務所に勤めている、上品そうな女性、ベッツィーだ。
彼女が働く事務所には、スノッブ気味な男が溢れている。だがトラヴィスは彼等の視線などまるで意に介さず、何の気なしに事務所に入り込み、彼女に話しかけてしまう。垢抜けない野暮ったい男が、東海岸で良い環境で育って来たであろう女にだ。

たまたま見つけたイイ女
たまたま見つけたイイ女

とても成功するようには思えないが、なんとトラヴィスは彼女をデートにさそうことに成功する。
トラヴィスの口説き文句はたいしたものではない。ただ彼は、自分の目に映ったことを、率直に言っていただけだ。変に気取ることもせず、ただ正直に語りかける、それだけなのである。
実際これが、ベッツィーにとっては新鮮で効果的でもあった。“ただ率直に話しかける”技法、これこそ諸兄の技の一つに加えるべきものではないだろうか。

気取る手間もセンスも要らないにも関わらず、女性のこころに訴えかけるものがあるだろう。凝り固まったキザな男が溢れかえる現代では尚更訴えることが出来る。必要なのは、ありのままの自分を晒す勇気と自分への自信、もしくはそれを演じる力だけだ。

予定調和をこなそう

連れ出すことには成功した。後は流れに沿うだけでベッドインが待っている状況だ。だがそれにもかかわらず失敗することがある。
諸兄にも、惜しくも失敗した経験があるだろう。それは全て、予定調和をなぞることに失敗したせいだ。

かくいうトラヴィスも、予定調和をなぞることに酷く失敗している。彼は彼なりにシックに決めた服装を身に纏いデートをしているにも関わらず、なんとポルノ映画を観に行ってしまったのだ。日活ロマンポルノを初デートで観る以上の愚行だ。尻軽の遊び女であるならまだしも、良識がある女性を連れて行くのはもっての他、言語道断だろう。

ブチ切れるのも、当たり前だ
ブチ切れるのも、当たり前だ

トラヴィスはその身をもって、予定調和を破ることの愚かさを我々に教えてくれた。我々の失敗はトラヴィス程酷くはないが、程度の差でしかない。
連れ出した後は、どこか静かな場所で酒を飲みながら、感じのいいおしゃべりをしているだけでいい。お互いに子供ではないのだから。
その後どうするかなど、とっくに理解している。ここまで来れば、あとは減点法になるだけなのだ。
もしおしゃべりが苦手なのであれば、ジャズバーにでも繰り出せばいい。音楽が勝手に気分を煽ることだろう。かつてはジャズが不良の音楽だったが、いまやハイ・カルチャーの一端を担っている。煩わしいおしゃべりなどせずに、「行ってみたいんだよね」の一言で済むだろう。

本日のまとめ:『予定調和を破るのは一度だけ』

いかがだっただろうか。トラヴィスの行動は最初に予定調和を破ることに始まり、そしてそれを再び破ることで終わらせてしまった。
予定調和を破るのは、見知らぬ女性に声をかけて素直に自分の思いを語る、その一度だけでいいのだ。それに労力など殆どない。上手くいかなければ、また気になる女性を見つけた時に、再びそうしてみればいい。上手く行くだけ儲け物なのだ。
諸兄も気になる女性にただ率直に話しかけてみてはいかがだろうか。
そして連れ出すことに成功すれば、繰り返しになるが、あとは予定調和をこなすだけでいいのだ。

今回の名画:「タクシードライバー」(1976年 アメリカ)

<この記事を書いた人>

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ライター

ラフテー剛志

名画座に勤務しています。映画とお酒と女が好きです。

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