名画に学ぶ女性の口説き方〜アウトレイジ編〜

モテたければ映画を見ろ

男に生まれたからには、女性にモテたいと思うのがこの世の常。
ただし、どのように女性を口説くのか、気に入ってもらえるのかを苦労している方も多いだろう。
このコーナーでは、「映画」から学ぶモテテクニックを紹介する。
映画には様々なジャンルがあるにせよ、どんな映画でさえ女性にモテるテクニックが潜んでいると私は自負している。
年が明け心機一転、2015年は女性に不自由ない暮らしをしたい貴方は下記をご覧あれ。

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エンターテイメントの新たな地平、それがアウトレイジだ

誇張された「間」と粋な「省略」によって映画に革新をもたらした北野武が、その作家性を抑制し、エンターテイメントに徹して製作したのが本作品だ。
かつて日本では、エンタメとしての「任侠映画」が長く隆盛していた。『博徒』シリーズや『昭和残侠伝』シリーズ、そして『仁義なき』シリーズがその代表だ。本作品はその系譜にあたり、任侠映画の復権がかかっていたと言っても過言ではない。

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もっとも、復権が叶ったのかどうかはわからないが、一つ確実な事象がある。配給元の発表によると、かつての任侠映画とは異なり本作品は女性客の占める割合が高かったのである。どこかに女性をひきつけるものがあった、そのことにおいては間違いないだろう。
そこで今回は、女性客という意外な客人を多数招いた『アウトレイジ』から、女性の口説き方を紹介しよう。

因縁をつけるのも、たかが目線

任侠連中は欲望を満たす為であれば、悪い手、優しい手、汚い手、あの手この手をの幾多の手を使い分ける。
欲しいものを手に入れるため、例えそのやり方が道義に外れていても一向に構わないのだ。なにせ欲にまみれた策謀を繰り広げ、何十人もの人間を犬死にさせもする連中だ。道義を外れることなど、なにも思わない。
だが、彼等の一見強引でしかないような手法も、確かな経験に裏打ちされた“手”に違いないことを覚えておいて欲しい。彼等は人を落とすことで飯を食っているのだ。

つまり彼等の所作には、人の心を落とす基本的なことが内在されていると言っても過言ではないだろう。
彼等の話し方には幾つかのポイントがある。まず彼等は必ずお互いの目を見ている。少したじろいでしまう程、目に力を入れているのだ。彼等の場合は威嚇になってしまうかもしれないが、真っ直ぐ目を見つめるというのは非常に有効な方法に違いないだろう。

好きだ。と言われたら誰だって落ちる真剣な眼差し
好きだ。と言われたら誰だって落ちる真剣な眼差し

彼等の間では、「お前の話は忘れないからな」という圧力でしかないものが、一般社会であれば、あなたの話を聞いているというなによりものアピールになる。
この簡単かつ効果的な技を、皆さんはどれ程使っているだろうか。言われてみれば、と思う者も少なくないはずだ。ここで覚えた貴方は是非ともこの技を使ってみて欲しい。そしてただ目を合わせるのではなく、力を込めて気になる女性の目を覗きこんでみて欲しい。意識的にその技を使うことで、驚く程の効果があるはずだ。

沈黙を恐るるべからず

もう一つ、ポイントがある。彼等の会話を見ていると、リズムをわざと断たせていることが伺えるのだ。
リズムよく話し、沈黙を作らない。これが一般的なセオリーだろう。女性と話す際であればなおさらだ。気まずい沈黙というものを喜ぶ者はおらず、歓迎するのはよほどのへそ曲がりくらいだ。
しかし彼等は違う。あえて沈黙をつくりだす。もちろん、一般的な世界でこれをやるのは諸刃の剣だ。一つ間違えれば、ただ気まずいままの平行線に陥ってしまう。
しかし成功さえすれば、会話の主導権を握ることが出来る。そうなればこちらの望みが伝えやすく、そして通しやすくなることだろう。実際、劇中の任侠達はそうして己の要求を呑ませている。

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諸刃の刃かもしれないが、沈黙は使い分けることで確かな武器になってしまうのだ。使うことを躊躇う技かもしれないが、どうか皆さんの頭の片隅においてほしい技であることには違いない。

本日のまとめ:『忘れていた基本を、今再び思い出そう』

いかがだっただろうか。彼等はたしかに任侠だ。粗悪で凶暴、ずるい知恵までつけている。女性の出る幕など、まるでない。凄惨な暴力を背景にした恫喝が横行しているそばで、女性達はただ嵐が過ぎ去るのを待つように立ちすくむしかない。

それにも関わらず、悪人達のそばには絶えず女性達が存在している。それはあまりにも当然のように描かれているせいでまるで気がつかないが、狂気の沙汰ではないだろうか。だが我々はなにも違和感を感じない。そういうものだという認識がある。

改めて考えてみるとおかしな話だ。なぜ彼女達は非道な者達のそばに居着いているのだろうか。それはひとえに、彼等が基本を抑えた振る舞いをしているからこそなのだろう。任侠にさえ効果があるのだから、皆さんが基本を抑えた振る舞いをすれば鬼に金棒と言えるに違いない。

今回の名画:「アウトレイジ」(2010年 日本)

<この記事を書いた人>

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ライター

ラフテー剛志

名画座に勤務しています。映画とお酒と女が好きです。

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