男性による男性のための結婚式?「ウエディング男子プロジェクト」ロングインタビュー! 

結婚式、と聞くとどんなイメージを浮かべるだろうか。純白のドレスに身を包んだ笑顔の新婦。涙を流しながら両親への手紙を読む新婦。独身の友人たちにブーケトスをする楽しそうな新婦……あれ、僕ら男子はどこにいるんだ!?

どうしても花嫁が主役というイメージがある結婚式。世の中に「俺はこんな結婚式にしたいんだ!」と考えている男子はどれ位いるだろうか? 大勢の人々から祝福される大切な宴。新婦の付き添いなんて立ち位置は寂しいぜ! もっともっと僕らは「結婚式」について考えてみるべきかもしれない!

そこで今回は「ウエディング男子プロジェクト」なる活動をしている運営者の高橋氏と佐崎氏にお話を伺い、僕ら男子がもっと「結婚式を楽しむ」べき理由をお聞きしました!

そもそも、「ウエディング男子プロジェクト」とは?

── 今日は「ウエディング男子プロジェクト」の活動についてお話をうかがいたいと思います。よろしくお願いいたします。

高橋、佐崎)はい。よろしくお願いします!

── まず、「ウエディング男子プロジェクト」はどのような活動をされているんしょうか?

高橋)「ウエディング男子プロジェクト」は、“男性の男性による男性のための結婚式プロジェクト”というコンセプトテーマを掲げ、結婚式を経験した男子(先輩ウエディング男子)と、これから結婚や結婚式の準備を始めようとする男子(これからウエディング男子)が、結婚・結婚式についての体験談や知識をシェアしたり相談に乗ったりする場作りをしています。

佐崎)気軽にフリートークをする「語り場」と、より深く結婚式準備のスキルを学ぶセミナーやワークショップの「学び場」、困り事があったらすぐ相談できる「聞き場」(メール相談)などを行っています。こういった「場」を通して結婚&結婚式の準備を男にとっての「学び」と「成長」の場にしよう!という啓蒙活動を行っています。

向かって一番左が高橋氏。その隣が佐崎氏
向かって一番左が高橋氏。その隣が佐崎氏

── なるほど。運営メンバーのみなさんはウエディング業界の関係者ですか?

高橋)結婚式場などの結婚産業にどっぷり浸かっている人はいないのですが、結婚や結婚式関連の業界関係者で自らも過去に新郎になった経験のある先輩ウエディング男子が集まって運営メンバーになっています。結婚式の良さを知りつつも、現状のウエディング業界の問題点をどうにか改善したいと感じているメンバーですね。

佐崎)そういえば、記者さんは結婚されてますか?

── はい、去年の春に入籍しまして、秋に結婚式も挙げました。

高橋)それは新婚ホヤホヤ、おめでとうございます。記者さんも先輩ウエディング男子ですね(笑)

── あ、そうですね(笑)

高橋)結婚準備はどうでした?何か分からないことや困ったことなんかありましたか。

── あれ、なんだか逆に私がインタビュー受けてますね…(笑)いやもう、何をどうやればいいのか分からないことだらけでした…。私自身は特に結婚式にこだわりはなかったので、嫁さんの好きなようにやらせてあげればいいかなぁーと。

高橋)なるほど、ほとんどの新郎がそんな感じだと思います。
どうしても結婚式に関しては女性と男性では温度差があって、男性が一歩引いたような感じになってしまう場合が多いんですよね。
その温度差がケンカの原因になったり(笑)。

── そうなんですよ。嫁さんに「君の好きにしていいよ」って言ってたら、「結婚する気あるの!」ってブチ切れられたことも何度か(笑)

佐崎)ありますよね。男的には良かれと思って言っているんですけどね。
別に結婚式に全く興味が無いってワケじゃないし、できれば協力して一緒に準備をしたいって考えている男性は多いと思うんです。

── 私も積極的に準備しなきゃとは思っていました。でも、張り切り過ぎるのも変だし、どうしていいやらイマイチ分からず…。

佐崎)ですよね。正にそれが「ウエディング男子プロジェクト」を立ち上げた理由のひとつでもあるんです。
女性から見ると、男性は結婚式に関心が薄いように見られちゃうんですが、内心ではそうではない男性のほうが多い。
だって一生に一度の結婚式で、数百万円のお金が動くのですから、できれば主体的に率先して準備しなきゃと思っています。オトコとしてもカッコイイところを見せたいわけですよ。
ところが、男性がしっくりくる情報が少なすぎて、自分の立ち位置が定まらないので不安なんです。

ウエディング雑誌やネットの情報はほとんどが女性向け、という現状

「男子も結婚式を楽しんでほしい」と高橋氏
「男子も結婚式を楽しんでほしい」と高橋氏

── 結婚式は女性のものって雰囲気がありますから、あまり口出すのも良くないかな、と。

高橋)たしかに結婚式はほとんどが女性向けの商品になってますからね。結婚式場のブライダルフェアとかドレスショップなんて、女性の下着売り場に連れてこられたみたいで一部の男性にとっては居心地が悪いでしょう(笑)
記者さんは結婚準備のためにどんな情報収集をされました?

── えーっと、とりあえず某ウエディング雑誌を買ったりネットを見て情報収集しました。

高橋)「プロポーズしたら…」のウエディング雑誌ですね(笑)
王道のパターンです。
そして、ウエディング雑誌を見ながらほとんどのオトコは撃沈する(笑)

── はい、まさに撃沈しました(笑)。

佐崎)残念ながら、ウエディング雑誌やネットの情報はほとんどが女性向けです。
結婚するカップルの半分は男性なんだけど、男性は読者ターゲットに入っていませんからね。
女性はワクワクするかもしれないけど、男性はいまいちピンとこない。ピンとこないだけならまだいいけど、拒否反応を起こして逃げたくなっちゃう男性もいます。

── たしかに、友人はかなり逃げ回ったみたいです(笑)。

佐崎)女性向きのウエディング雑誌の情報は男性の頭には入っていかないのは仕方のないことなんです。
だから、男性の脳みそでも分かりやすく理解できる男性のための結婚式準備のハウツー的な情報が必要だと、私たち「ウエディング男子プロジェクト」は考えています。

── 「男性脳」「女性脳」って言われるくらい、根本的に男女の考え方って違うそうですね。

高橋)はい、違いますね。その違いがあるから素晴らしいのですが、時にはケンカの種になっちゃう。
例えば、一般的に男性は新しいことを始めようとするとき、まず納得できる情報を収集をして、全体像が俯瞰できてから行動に移そうとするのですが、女性はまずは動き始めて確かめたいと考えます。男性からすれば女性のやり方は行き当たりばったりに見えるけど、女性からすれば、男性はいつまでもパソコンの前で調べているばかりでいつまでたっても行動しないと思われてるわけです。

── ありがちな話ですね。男性は情報収集するってことで行動しているつもりなんですけどね。

高橋)男的にはそうなんですけどね。ただ、実際調べてみても男性が理解しやすい結婚式の情報が少ないから、結局いつまでも第一歩が踏み出せない。そして、どんどん先に進んでいく彼女の後を追っかける形になるんです。
男性が主体的に結婚式準備に関わってリードしてくれることを女性も望んでいます。そのためには男性が主体的に動けるような情報に落とし込む必要があるんですよ。

佐崎)そこで「ウエディング男子プロジェクト」では、結婚式をひとつの「プロジェクト」と捉え、新郎がプロジェクトリーダーになって結婚式準備を進められるようにプロジェクトマネジメントの手法に落とし込みました。

── なるほど。確かに結婚式もプロジェクトですもんね。結婚式のプロジェクトのリーダーだと考えられれば我々でもヤル気が出そうな気がします。

佐崎)はい。普段のお仕事でやってる手法に置き換えてみれば男性がやるべき役割が見えてくるんです。ゴールまでのタスクと役割分担が明確になると男性は動きやすくなります。
自分の結婚式でプロジェクトマネジメントのノウハウを学べちゃうから仕事にも役立ちますしね!

── おお、それは一石二鳥ですね(笑)

「結婚式場を決定しないとはじめられないもの」という間違い

先輩新郎が未来の新郎へアドバイス
先輩新郎が未来の新郎へアドバイス

佐崎)実は、プロジェクトマネジメントの観点から見ると、ウエディング雑誌などで解説されている結婚式準備のダンドリ、スケジュールは間違いが多いと言えます。

── 間違っているんですか?

高橋)例えば、記者さんは結婚式準備を何からはじめました?

── えーっと、まずウエディング雑誌やネットなどを調べて気になった式場の資料を請求して、何件かの式場見学やブライダルフェアに行きました。それで見積もりをもらって、比較検討して…。

高橋)ブー!それが間違いです。

── えっダメでしたか?

高橋)いえ、ダメというわけではないんです。実際、多くのカップルが同じような手順で結婚会場選びからはじめています。これはウエディング雑誌などに載っているマニュアル通りの方法ではあるんですが、プロジェクトマネジメント的には間違いという意味です。

── プロジェクトマネジメント的にはどのあたりが問題なんでしょう?

高橋)まずプロジェクトマネジメントというのは、プロジェクトの最終的なゴールとなる目標の設定が必要なんです。その目標に到達するための計画、工程、進捗管理のプロセスをマネジメントすることなんですけど、記者さんご夫婦にとっての結婚式というプロジェクトの目標設定はなんでした?

── いやぁ、そんなに深くは考えていなかったんですけど。秋ぐらいに結婚式したいよねってことで、年明けくらいから会場探しをはじめました。

佐崎)まずは会場を決めてから、結婚式内容を具体的に考えようという感じですね。

── はい、そうですね。

高橋)予算とかゲストの人数はどうでした?

── 予算はどれくらいかかるのか分からないので、まずは結婚式場を見学に行って見積を集めて検討しようという話になりまして。招待人数は70~80人くらいが一般的だと書いてあったので、80名で見積をしてもらいました。

高橋)良くあるパターンだと思います。
プロジェクトマネジメント的な考え方ですと、まず目標となる「どんな結婚式を、何のためにするのか」という設定が大切なんですが、ほとんどのカップルさんが漠然とした状態で会場探しから始めてますね。
ウエディング雑誌やネットのウエディング情報を見ると、結婚式会場選びのための情報ばかりなので、まず結婚式会場を決定しないといけないと思ってしまうんです。しかしこれって日本人特有の勘違いなんです。

── 勘違い?

高橋)まず結婚式場を決定しないと具体的な結婚式準備がはじめられないものだと思い込んじゃうんですね。そんなふうに考えているのは世界でも日本人だけだと思いますよ。

── え、そうなんですか?確かに無意識にまずは結婚式場を決めなきゃって思ってました。これって、そんなにおかしなことなんですね?

高橋)だって、どんな結婚式をしたいのかが決まっていなくて、どうやって会場を決めますか?招待人数だって予算だって決まってないのに場所だけ先に申し込むって変じゃありませんか。
例えば会社の仕事でイベント開催のプロジェクトを任されたとして、イベント内容・規模・予算などを決めずに会場を先に決定してしまうってことです。仕事だったらプロジェクトマネージャーから降ろされますよね。ヘタすりゃクビです(笑)
会社のプロジェクトなら、基本となる「ヒト・モノ・カネ・コト」が曖昧なままで進めませんよね。仕事じゃ絶対やらないことなのに、なぜか結婚式となるとやっちゃう人が多いんですよ。不思議ですよね。

── まぁ、そう言われてみれば確かに。仕事だったらありえない順番ですね。

佐崎)冷静に考えれば、計画を立ててないのに大急ぎで会場を決める理由はないんですよ。

── 早く会場を予約しないと希望する日に空いてなかったら困るなって思ってました。

高橋)実際はそんなことないです。今は式場の数が多いから、大安の土日とかでも結構空いてます。そもそも、必ずこの日じゃなきゃいけないって理由もないんですよ。秋だったら、9~11月の土日祝日で探せば必ずどこかに空きはあります。

── 式場に見学に行ったとき、「今、空きがあっても人気の日はすぐ埋まっちゃうかもしれませんよ」って言われたので焦った記憶がありますね〜。

高橋)それは良くあるセールストーク。本当に埋まっちゃったなら、ご縁が無かったですねって言って別の会場を探せばいいんですよ。式場が少なかった昔ならいざしらず、今は結婚するカップル数に対して式場数は過剰供給、飽和状態ですから、完全に買い手市場なんです。焦って買い物をする必要はない時代です。

ビジョンが決まってなければ、現実的な見積は出してもらえない

東京国際フォーラムでのようす
東京国際フォーラムでのようす

── そういえば、あるゲストハウスのブライダルフェアに参加したら、「今日即決すると100万円の割引きや特典があります」って言われて心が揺らぎました(笑)。けど、申し込みには予約金20万円を今払う必要があると言われたので、ちょっと冷静になって申し込まずに帰りました。

佐崎)冷静になれて良かったですね。そういう心ない一部の式場(ゲストハウス系式場が多いらしい)の過剰な割引きセールスや即決させる強引なセールスは業界でも問題になっているんです。100万円割引きするっていっても成約させるための方便で、後からあれこれ追加したりランクアップさせて200万ぐらいつり上げようという魂胆が見えてます。そもそも割引きしたという100万円分の根拠も怪しいもんですけどね。
こういう稚拙なセールストークにはまっちゃうのも、会場を最優先で決めなきゃ!という思い込みに囚われて焦っているから。そして、会場ありきの結婚式準備が、後でいろいろな落とし穴にはまっちゃう原因になっています。

── 例えばどんな落とし穴でしょう?

佐崎)代表的なのが、「予算トラブル」、「人間関係トラブル」、「持ち込み規制トラブル」ですね。

── 確かに。私も打ち合わせるたびにドンドン金額がアップして、いつのまにやら予算オーバーでした。

佐崎)会場の初期見積って、最低価格で見積もられていたり、必要な項目が抜けていたりして現実離れしたものが多いんです。単純に見積比較をして、一番安いからって会場を決めたりすると危険なんですよ。
実際、最終的にはどれくらいアップしちゃいましたか?

── んー、なんだかんだで最初の見積よりは100万円くらいアップしましたかね。平均的な内容で見積をお願いしたんですけど、結局上がっちゃいました。しかしなぜそのような式場は現実的な見積を出してくれないんでしょうか?

高橋)会場側としても他の会場と見積で比較されると思っているから安目の見積を出したくなる傾向はありますね。「他社の見積よりお得な見積を出します!」なんて、どこかの家電量販店みたいなこと言う式場もあるらしい(笑)。
まぁ、実際のところ現実的な見積を「出さない」というよりは、「出せない」と言ったほうが正確でしょうか。

── 出せない?

高橋)だって、新郎新婦側がどんな結婚式をしたいのか、何をやりたいのかのビジョンが決まってないんじゃ現実的な見積を出してと言われても出せませんよね。

── そういうことですね。

高橋)見積には、「挙式プラン」「衣装プラン」といった大きな項目ごとにプラン金額が記載されている場合が多く、ひどい場合は「挙式+披露宴プラン ○○○万円!」と書いてあって、小項目の料金はすべて「プランに含む」としか書いてないものもあります。プラン商品は料金がお得に見えるのですが、プランに含まれているものは衣装でも料理でも自由に選べると勘違いしがちで、大喜びで申し込んじゃう。でも実際にはプラン内で選べるモノは選択肢がかなり少ないことが多いんです。

── ああ〜、実際そうでした。衣装プランを利用すれば通常価格の半額でウエディングドレスとタキシードが借りられるって書いてあったのでかなりお得だと思っていたんですが、実際試着に行ってみたらプラン対象ドレスの数が少なくって嫁さんの着たかったデザインが全然なかったんですよ。で、着たいデザインのドレスはプラン外の商品で追加料金が掛かると言われて…。

佐崎)それは結構多い事例です。ビックリするくらいプラン内の選択肢が狭かったり、品数が少なかったり。

── あと、はじめの見積にお色直しのドレスが含まれてなくって、一着分のドレス料金とお色直しのヘアメイク代が追加になって金額がアップしました。ウエディングドレスは他の安いドレスショップで探したり、オーダーして作っちゃうことも検討したんですが、式場のプランナーさんから、式場のルールで持ち込みは原則NGって言われまして。交渉したら「持ち込み料を払えば特別に許可します」と言われたんですが、持ち込みをした場合は、そもそもの衣装プランの半額特典が適用されなくなるので結局持ち込むことは諦めました。
具体的に準備を始めると、最初の見積の時には見えなかったことがいろいろと起こって…、嫁さんも疲れちゃったんで、ある程度のことは妥協しようって話に落ち着きました。

佐崎)おお…それは大変でしたね。

── すみません、なんか愚痴のオンパレードになっちゃいましたね(笑)

高橋)式場のプラン商品って、中身を確認せずに申し込んじゃうと、福袋を買っているのと同じになっちゃうんです。希望通りのものが入っていればラッキーだけど、そうじゃない可能性もあります。数千円の福袋なら我慢できても、一生に一度の結婚式で何百万円もするんだから普通ならそういう買い物はしないです。知らないからそうしちゃっているだけ。
かなり多くのカップルが同じような体験をして、同じような壁にぶち当たって同じ落とし穴にはまっている。そういう経験者の体験が次の人たちに共有されていないので、同じ思いをする人たちが後を絶たないんです。
我々「ウエディング男子プロジェクト」は経験者の体験を蓄積して、なぜそうなってしまうのかの理由を共有することで、ありがちな落とし穴にはまらないためのノウハウを身につけてもらうことが目的なのです。

「いろいろあるけどね、やっぱり結婚っていいですよ。奥が深いんです(笑)」

女性がいる場では気兼ねしてしまう話題も、男性同士なら話せてしまうから不思議
女性がいる場では気兼ねしてしまう話題も、男性同士なら話せてしまうから不思議

── 予算オーバーとか持ち込みできないとか、なんとなく聞いたことはあったんですけど、回避する方法がよくわかりませんでした。未然に防げるならとても必要なノウハウですね。

佐崎)結婚式準備なんて、難しいことはないんです。
結婚式場のシステムがどうなっているのかを知り、プロジェクトマネジメントのメゾットに沿って準備を進めればいいだけなんです。目標を決めて、正しく計画を遂行するだけ、とっても単純です。
単純なんですけど、それを分かりやすいように解説してくれる人がいなかった。だから「ウエディング男子プロジェクト」がそのお役に立てればと思っています。

── 先が見えない状態で進まなきゃいけないってのは男性は嫌ですからね。

高橋)そうですね。なんとなく結婚式当日を迎えちゃうのはとってももったいないですから。
結婚式は絶対にやったほうがいい。やるだけの価値があるということを私たち体験して知っています。
いろいろあったけど、結局、やってみて良かったと思いましたよね?

── ええ、もちろん。すごく楽しかったし、やって良かったと思いました。

高橋)ですよね。
どの男性も、やってみてはじめてその良さが分かるんですよ。
でも、中には「どうせ結婚式なんて…」と思い込んだり、「どうせ式場にぼったくられるんでしょ」と生半可な情報で拒否反応を示してやらないことを選択してしまう男性もいます。

── それ聞いたことがあります。そういう人を「ナシ婚」って言うらしいですね。

高橋)ネット時代ですから様々な情報が飛び交っていて、結婚式産業に警戒心を持ってしまう人がいるのは理解できます。
だから私たちは、ウエディング業界の裏側も包み隠さずクリアにした上で、手間ひま、お金を掛けてでも結婚式プロジェクトを遂行する様々なメリットがあることを共有していきたいと思っています。
結婚が決まった男性はもちろんですが、まだ結婚に踏み切れていない男性にも参加してもらえれば、結婚式だけじゃなくって、結婚することの意味をより深く知ってもらえると思います。
いろいろあるけどね、やっぱり結婚っていいですよ。奥が深いんです(笑)

── 結婚式って、どんな夫婦になってどんな家庭を作りたいかとか、夫婦として今後親戚や友人などとどうお付き合いをしていきたいのかを考える良いきっかけになったと私も思いましたよ。

高橋)素晴らしい!
そうなんですよ、結婚式の準備をする中で、様々な気づきがあるんですよね。
その気づきは、夫婦としての今後の人生をとても豊かにしてくれます。
こんなに大勢の人に祝福されて、応援をされて新しい人生をスタートできるのはとても大きな財産ですよ。

── ですね。結婚式をやってみて、そんな気がしました。

高橋)人生を投資に例えれば、結婚式をすることで将来的な人生の豊かさにレバレッジを掛けられる。良い結婚式をすれば、ご招待したゲストの人数分の大きなレバレッジを得られるんです。
だから、多くのカップルに結婚式の価値を知ってもらう活動をして行きたいと思います。カップルさんたちのリテラシーが高まって、賢く有意義な結婚式をするようになれば、自ずとウエディング業界も変わっていくはずですから。

── 今日お話を伺っただけでも結婚式に対する価値観がずいぶんと変わりました。しかし、結婚式をする前に聞きたかったですね(笑)。これから結婚を予定している友人が何人かいるので教えてあげようと思います。

佐崎)ぜひ。記者さんも先輩ウエディング男子として応援する側で参加してください。

── はい、よろしくお願いいたします(笑)今日はありがとうございました!

<お話ししてくれた方>

takahashi150

weco編集長

髙橋 康博(たかはし やすひろ)

1970年10月23日、愛知県岡崎市生まれ。
専門学校時代、東京品川の高層ホテルのバンケットにて配膳アルバイトで婚礼サービスを知る。20歳でバンケット担当のキャプテンになり7年間ホテルの現場を経験。一般宴会、婚礼の他、結納の担当を務め7年間で約200組を施行。
26歳でフリーライターに転身。ブライダル専門の編集プロダクション(株式会社 明-美)に入社。編集・ライター・営業として18年間で様々なウエディング雑誌に携わる。営業本部長、取締役を歴任。
主なメディアは「セサミウエディングシリーズ オリジナルウエディング」「セサミウエディングシリーズ ウエディングアイテム」「ブライダルフェアブック」「国内リゾートウエディング」「大人のウエディング」「ブライダルのお仕事」「和のウエディング」「BIA会員誌」「みんなの結婚式」「ウエディングコーディネーター weco(ウェコ)」等。
2013年取締役を退任。最後に創刊した「ウエディングコーディネーター weco(ウェコ)」の編集長として独立。
現在、フリーランスの立場でweco編集長としてWEBと雑誌メディアを中心に、イベント・講演・セミナー活動などを通じて新しい時代の結婚式のスタイルを発信・啓蒙している。また、2014年に業界有志と立ち上げた「ウエディング男子プロジェクト」メンバーとして活動中。

ウエディングコーディネーター weco(ウェコ)

sasaki150

Appreciate代表

佐崎 磨生(ささき まお)

1972年1月2日、北海道旭川市生まれ。
大学卒業後システムコンサルティングや、販促媒体企画などに携わった後、2000年に某ベンチャー企業のスタートアップに参加。媒体戦略を担当し、プロジェクトマネージャーとしてウェブサイトや、社内業務システムの構築を指揮。2003年、自身の結婚式をきっかけに、「結婚式は、人生で唯一全て自分でプロデュースできるイベント」であると実感。その後ブライダル関連企業の代表との出会いを通じ、結婚式文化を変革したいとの想いが高まり、同社にてオーダーメイドウエディングアイテムの提案に携わる。オーダーメイドアイテムを通して、5年間で400組以上のカップルにテーマウエディングの提案を行う。
2014年春、さらに活動の幅を広げるべく独立。以来カップルへの提案のみならず、結婚式場・プロデュース会社への新企画提案も積極的に実施。同年、身障者を中心としたウエディングプロデュースの立ち上げに参画するなど、ウエディング文化における新しい価値創造に尽力している。高橋編集長との出会いを通じ、自身が感じた「結婚式は男性がリードしてこそ、より一層価値のあるものとなる」という想いを伝えたいと「ウエディング男子プロジェクト」に参加。

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[ライター、インタビュアー/デビナビ編集部]

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