デビナビスペシャルインタビューvol.2 by TOMMY(BOY)

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ーーTOMMYさんがファッションを好きになったきっかけを教えて下さい。

小6~中1くらいの時、当時憧れのミュージシャンがいっぱいいて、”こんな風になりたい”という気持ちで真似事から始まりました。最初はやっぱりカートコバーンのコピーみたいな着こなしでしたね。ギターも始めたり、当時かっこいいと思っていた事をトライしてみた時期でした。

ーー今のお店を出したのはいつ頃ですか?

高校2年生くらいから、お店をやりたいと思っていたんです。その目標を見つけた時から、“自分のファッション”の原型が見えてきたと思います。お店をやりはじめたのは実は19歳の頃なんです。急に来た話だったけど、ずっとやりたいと思っていたことだったのですんなり受け入れました。

ーー19歳でお店を出したとはびっくりです。

初めての人にこの話すると大概驚かれます(笑)ただ当初はすごく大変でしたけどね。お店を持つ以上、どうしても売り上げのことや集客も意識しないといけない。その辺りにおいては周りのスタッフに助けられましたね。今でも感謝しています。

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仕事に対する魅力と姿勢

ーー若い時に選んだこの仕事、働き続ける魅力ってなんですか?

自分の好きなことを選んでやっているので、仕事をすることでリラックス出来るんです。珍しいかもしれませんが、今はそれが一番魅力ですね。自分でお店をやってると自己責任な上で自由ということもあるし。10代の頃から好きなことを続けてきて、言うなればこのお店は“自分自身”みたいなものなんですよね。来店してくれた方に、「お店、カッコいいですね」とか言われると、自分のやってきたことは間違ってなかったんだな思って、それが一番嬉しいです。

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ーー好きなことを続けてきたということですが、ご自身のルーツやバックグラウンドを詳しく聞かせてください。

やっぱり音楽ですね。切っても切れない存在です。最初は分かりやすいオリコンチャートでランクインしているJ‒POPから入って、そこから段々とコアなことをやっている人達に魅了されていきました。もう何十年も愛したからこそ出来た事も沢山ありました。だから、店に通ってくださっているお客様には、自分の好きだったものを他人やメディアがカッコわるい・ださいと言っているからって、ああそうだなって流されていって欲しくないんです。その当時の自分に誇りを持って欲しい。好きだったことを簡単に嫌いになっちゃダメですよね。このお店にも自分の好きなものを沢山詰め込んでいるのですが、素直に魅力的と思ったものをたくさんの人に伝えていけたらと思っています。

ーーここ数年は昔に比べると、いわゆる“カリスマ”が少なくなってきて、何をカッコいいと思って良いのか分からない人が増えてきたかと思うのですが。

今は今で、ヒーローがいるんだと思います。人によって違うし、それによってファッションの流行も変わっているんだと思う。ただ、自分が渋谷・原宿界隈に憧れていた10年程前よりは、カリスマ的存在の注目度と取り上げる土俵が小さくなってしまっているのも事実で。やっぱりみんな誰かしら憧れの存在がいると思うんだけど、メディアの評価がないとこれ良いよね、って言えない人もいるから。

ーー周りに認められていないものは怖い、そう思う人が増えてきたと。

そうですね。昔は、「これはおもしろい」っていうのがテレビに写るだけで「じゃあおもしろいんだな」って共感を得ていたけど、ネットだと賛否両論あるじゃないですか。ただ、各々のカリスマを見つけていく、自分自身で何かを見つけるってことはすごい楽しいことだと思うので、追っかけていってほしいですよね。

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カッコいいファッションとは

ーー販売員の立場から見て、服を選ぶ時に注意することってなんでしょうか?

無理し過ぎないことかな。自分の体型をちゃんと知ったり、逆にコンプレックスを活かしたりもあると思います。僕みたいなガタイがいい人がピチピチのスキニーパンツを履いても、違和感ありますからね。

ーー自分自身を知らないと、どういう格好していいかわからないですからね。

そうですね。例えばお店に、“全身を変えたい”という人が来店したとしたら、あんまりにも来店したときのバランスをガラッと変えるのも勿体無いですし、元々持っている素敵な素材やイメージを残して理想に近いものにしていきます。人の雰囲気、喋り方、行動、環境等を引っ括めて、この人にはどんな服装が似合うかっていうのを考えてます。お客さまのことを理解してあげないと、その人の良さを見出せないですからね。

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ーーカッコいいファッションにしてくださいとお客様に言われたら。

僕自身とお客様とでカッコいいと思っているものを探り合って、共通項を見つけてから提案していくと思います。音楽や映画等、好きな物事も含めて。
なにか一つに興味を持って貰えたらとことんそれに憧れていって欲しいですね。絶対にそこから魅力的なファッションに繋がるなにかがあると思うので。正直、カッコいいファッションって方程式はないので、互いの感覚がフィットした瞬間に提案出来るし、そのフィットゾーンを作るのが販売員の仕事と魅力だと考えています。

ーー自分に自信がないという方も多く来店されるのでは?

そういう方には、是非いろんな物事に感心を持ってみて欲しいです。ファッションでも、その人自身意思があって突き抜けている部分があれば、自ずとかっこよさは感じられると思います。

ーー突き抜けてる自分とおっしゃいましたが、TOMMYさん自身の突き抜けているところとはどんなところでしょうか。

やはり、音楽とファッションの相互関係を大事にしている点でしょうかね。店でいえば、音楽からインスピレーションを受けてファッション提案をしていく事です。具体的には説明が難しいですが、その時々聴いている音楽からの影響や過去の焼き回し的マイブーム等があり、今はこんな服着たいな……と。それをファッション業界のトレンドのみならず現代を広く見渡した上で、ストリートに提案しています。

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ーー最後になりますが、TOMMMYさんが思う“カッコいい”とはなんでしょうか?

素直でいること。それは人間的にです。そういう人に自分も惹かれますしね。ファッションもそうだけど、素直なものはカッコ良くて気持ち良いんですよ。もうクヨクヨ悩んでいる時点でカッコわるいぞって感じですね。よく雑誌が「こうしたらモテる」とか書くけど、定義も無ければ絶対も無いですからね。お客様には、自分の感覚を信じて、素敵だなって思うものがあったらそれを追求してほしいです。

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お客様から、「大学生活あんまりなんですよ」といった話を耳にするんです。でもそういう方にほど、音楽やファッションを通じて人生が素敵に変われば良いなと。そうやって人の人生の歯車が良い意味で狂わせられたら良いなと思っています。自分も素敵に狂わされて生きてきて、人生を共にする服を売るわけですから。

ーー今日は素敵なお話ありがとうございました。

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【info】
TOMMY
“BOY -FASHION&MUSIC-” OWNER
1989年生・埼玉県出身
Twitter: @TOMMY_okutomi

BOY -FASHION&MUSIC-
ジャンル:古着屋
TEL.03-6427-8676
住所:東京都渋谷区宇田川町36-2 ノア渋谷302号室
営業時間:14時00分~22時00分
定休日:不定休

[ライター/長橋諒 カメラ/木村和平]

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