部族ごとにの特徴も! インディアンジュエリーの知られざる魅力

他にない武骨な見た目や、着こなしのアクセントに最適なことから年齢性別問わず高い人気を博しているインディアンジュエリー。

そんなインディアンジュエリーですが、購入する際に「〇〇族」などの表記がされているのを見たことがありませんか?

一概には言えないのですが インディアンジュエリーを製作するネイティブアメリカンは、部族によって得意とする技法が異なり、ジュエリーの雰囲気もガラッと違ってくるのです。

そこで今回は、部族による技法の違い、デザインの違いを探るべく東京都・上野にあるインディアンジュエリー専門店の『POWWOW(パウワウ)1号店』にお伺いして、色々と教えていただきました。

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『パウワウ』は2002年に上野にオープンしたインディアンジュエリー専門店です。今回取材させていただいた1号店のほか、上野周辺にさらに2店舗を構えている人気ショップ。

ショップ名の『パウワウ』はネイティブアメリカンたちの集会を意味しており、“常にお客様が楽しく集まれる場所になるように”という願いが込められているそうです。

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店内にはアメリカ南西部ニューメキシコ州、アリゾナ州で仕入れてきたアイテムやアーティストとコラボしたオリジナルアイテムなど5000〜6000点ほどが所狭しと並んでいます。

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また『パウワウ』で取り扱っているターコイズは、現地のターコイズ鉱山を持っている鉱山主やディーラーからハイグレードと呼ばれるナチュラルターコイズをピックアップし、各アーティストに渡してジュエリーを作ってもらっているそうです。

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今回、インディアンジュエリーに関するお話を伺った店長の江原さん。店内にあるアイテムの買い付けはすべて江原さんが現地に行って買い付けしているとのこと。詳しいお話を伺ってみます!

 

ネイティブアメリカンたちにとってインディアンジュエリー

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江原諸説あるのですが、インディアンジュエリーは自分の身を守ってくれる旅のお守りと言われています。

旅と言っても、旅行だけでなく人生といった意味合いがあり、ジュエリーを無くしたり、壊れてしまった時は自分に訪れるはずだった災難をジュエリーが身代わりしてくれたと考えられています。

もちろん単純にジュエリーとして身につけている人も中にはいますが、お守りとして身につけている人が多いかなと思います。

 

 

インディアンジュエリーを代表する4つ技法と部族

インディアンジュエリーのデザインは、大きく分けると4つの技法により造られているとのこと。それぞれの技法を用いる代表的な4つの部族と各技法の特徴を教えていただきました。

●ナバホ族●

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江原:インディアンジュエリーの中でも人気が高く、最もメジャーなのがナバホ族のジュエリーです。彼らのジュエリーはスタンプワークと呼ばれるシルバー(銀盤)にタガネと呼ばれる先端に模様を施した鉄の棒をシルバーにあててハンマーで叩いて模様をつけていく技法を用います。

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スタンプワークに用いるタガネ。

 

●ズニ族●

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江原次に紹介するズニ族はアリゾナ州とニューメキシコ州の州境の南にある人里離れた集落に住む部族です。

この部族は、シルバーで作った枠組みに幾何学的にカットした石をはめ込んでいく「インレイ」という技法を得意としています。ターコイズやホワイトシェル、サンゴ、コーラル、ブラックジェットという木の化石などの石を4種類を主に使って表現することが多いです。

 

●ホピ族●

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江原こちらはアリゾナの北に住んでいる「オーバーレイ」と呼ばれる技法を用いたネイティブアメリカン最古の部族ホピ族のジュエリーです。オーバーレイは2枚の銀盤を重ね合わせていて、下側の銀盤を黒くいぶして、その上にモチーフをカットした銀盤をロウ付けしているのでモチーフがより際立って見えます。

また、アーティストによって変わってはくるのですが、あまり石を使わないのもこの部族の特長です。石を使っていても、あまり大粒の石を使っているものは見ないですね。

 

●サントドミンゴ族●

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江原最後に紹介するのはニューメキシコ州の真ん中あたりで暮らしているサントドミンゴ族という部族です。この部族では主にヒシネックレスという細かくカットした石をワイヤーでつなぎわせたネックレスを作っています。

当店ではサントドミンゴ族のアーティストにオーダーして単色のネックレスを作ってもらったりしていますが、このように何種類かの石を組み合わせたデザインが一般的です。

 

以上4つがインディアンジュエリーの代表的な部族とその技法です。部族ごとの特徴的な技法を紹介していただきましたが、一概に、その技法だけを用いて作っているというわけではないそうです。

最後に、せっかくなので各部族のおすすめアイテムを江原さんにご紹介していだきました。

 

 

『パウワウ』で聞いた、各部族のおすすめアイテム!

 

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「ダレル・キャドマン」ナバホバングル ¥449,000(税込)

江原こちらはナバホ族のベテランアーティスト「ダレル・キャドマン」が手がけたバングルです。中央に配された大粒のターコイズはイサカピークという種類を使っています。このイサカピークは採掘量が少なく、大粒で状態の良いものは滅多に出てこない逸品です。

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江原存在感のある幅広サイズ、数種類のスタンプワークを使用した豪華なデザインが特徴。さらに、ワイヤーワーク・コンチョ&シルバービーズのアップリケなど手の込んだ仕上がりなので、デザインもターコイズも妥協したくないという人におすすめのアイテムです。

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「ドン・デワ」ズニインレイ・バングル 150,500(税込)

江原これは「ドン・デワ」というズニ族の中で最も有名なアーティスの作品です。5連に渡って細やかなチャネルインレイが施されており、中央にはサンフェイスというインディアンの神様のモチーフがあしらわれています。

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江原身につけた時にリストとバングルの間に空間が出来るようにデザインされ、シャープで美しいカーブが特徴的です。繊細さと大胆さを兼ね備えた宝飾品のような仕上がりとなっています。

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「ゲイリー&エルシー・ヨヨキー」 ホピバングル ¥190,000(税込)

江原ホピ族でおすすめなのは「ゲイリー&エルシー・ヨヨキー」というアーティストのこちらの作品。夫のゲイリーはホピ族出身なのですが、妻のエルシーはナバホ族の出身です。デザインは、オーバーレイで製作されたサンフェイスがシャドー・ボックス技法によってペンダントの中に浮かび上がるように表現されています。

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バングル右サイド

 

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バングル左サイド

江原左サイドにはイーグルとトウモロコシ、右サイドにはココペリとウォーターウェイブのモチーフをあしらった贅沢なデザインとなっています。

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「ジェラルド&マリー・カラバザ」 サントドミンゴ・ネックレス ¥15,800(税込)

江原:最後に紹介するのがサントドミンゴ族のトップアーティスト「ジェラルド&マリー・カラバザ」が製作した伝統的なヒシネックレスです。

 

 

こちらは、サーペンティンとターコイズ、メロンシェル、ブラックジェット、スパイニーオイスターの5つの石で作られています。カーブが綺麗に出ていて爽やかな配色なので着こなしのアクセントにも最適です。61cmとロングサイズと長めにデザインされているので重ねづけなど幅広いコーディネートが楽しめます。

いかがだったでしょうか?「パウワウ」では今回紹介したアイテムのほか、リングやバングル、ネックレスなど様々なアイテムが充実しているのできっとお気に入りのアイテムが見つかるはず。また、どれも1点もので、使っている石によって表情も異なるので、実際に足を運んで実物を見るのがおすすめですよ。

 

取材協力


POWWOW(パウワウ)1号店

住所:東京都台東区上野6-4-16

営業時間:10:00〜20:00(年中無休)

TEL:03-3839-8020

URL:http://www.powwow-japan.com/