コードバン?ブライドルレザー? 革財布を買うなら覚えておきたい革の種類&特徴

大人の男として、こだわりたいのが財布選び。ビジネスにもプライベートにも使えるということを考えると、やはり気になるのは革財布ですよね。

しかし、革財布と一口に言っても革の種類が多く、どれを選んだらいいのかわからないという人も多いはずです。そんな疑問を解決すべく、革小物専門メーカーの「AJIOKA.(味岡)」伺い、革の種類による違いや特徴を聞いてきました。

AJIOKA.」は「GANZO(ガンゾ)」などの人気革ブランドを手がける、創業から約100年の歴史を誇る日本の老舗メーカーです。オリジナルブランドだけでなくアパレルブランドの革小物なども手がけており、これまでに培ってきた技術や品質の高さから、革小物業界で高い評価を獲得しています。

今回は、「GANZO」のセカンドラインに位置するオリジナルブランドの「Fico(フィーコ)」で使用している革をもとに、財布でよく使われる革の種類の解説をしていただきました。

 

革財布にメインで使われるのはこの4種類

●コードバン

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男性向けの革財布でよく耳にするのがコードバン。コードバンとは馬の臀部から採れる革のことで、非常に硬く、耐久性に優れていることから“鉄よりも強い”と表現されることがあるそうです。

また、目がしっかりとしていて滑らかな質感から床屋さんがカミソリを研ぐ時に使う革ベルトや馬具などにも使われています。馬一頭から採れる量が限られているので、高級レザーの1つとして人気が高いのだとか。

エイジングに関しては、使い始めは硬いものの使い込んでいくうちにゴムのような柔らかさが出るので、自分の手にどんどん馴染んでいき使いやすくなるそうです。

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「Fico(フィーコ)」コードバン ヌオーボ ラウンドファスナー長財布 ¥35,000(税抜)

表革には発色が美しく柔らかな光沢を持つコードバン、内装には国産の馬革を使用したラウンドファスナータイプの長財布。

表革と内装は同系色でまとめ、上品な印象に仕上げられています。2箇所の札入れに加え、12枚まで収納できるカードホルダーを完備しており、ファスナータイプの小銭入れは片側にマチが設けられているので出し入れが非常にスムーズ。背面にもポケットも搭載されており、使い勝手も抜群です。カラーは全4色展開。

 

●ブライドルレザー

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コードバンと並んで人気が高いのがブライドルレザー。この革は、馬具にも使用されており、表面にワックスを擦り込むことで浮かび上がる“ブルーム”という白い粉が特徴です。

使い込むことでこのブルームが革の中に入っていき、革表面にツヤが生まれ、味わい深いエイジングが楽しめます。

馬具などにも使われている革なので切れにくく、伸びにくいというのもブライドルレザーの特徴の1つ。防水レザーではないにしろ耐水性があるので、多少の雨に濡れてもすぐに乾いた布などで拭いてあげれば平気なのだとか。

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「Fico(フィーコ)」ドゥーロ長財布 ¥23,000(税抜)

スペイン製のブライドルレザーを繋ぎ目のない1枚革で仕立てた長財布。シンプルなデザインながらも内装に遊び心のある色味のバイカラー仕上げを採用し、無骨なイメージになり過ぎないようにデザインされています。

開きの良い小銭入れと札入れを1箇所ずつ、領収書などの整理に便利な内ポケットを2箇所、カードポケットを8箇所搭載。機能性を確保しつつもスリムな作りなので、スーツの内ポケットにもすっぽり入ります。カラーは全4色展開。

 

 

●ショルダーヌメ(ヌメ革)

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3つ目は「ヌメ革」について伺ってみました。植物の渋などに含まれる成分のタンニンを使ってなめした革のことで、表面加工をほとんど施さずに仕上げられています。そのため、革本来のナチュラルな風合いや、自然な表情が魅力的とのこと。

エイジングで一般的に言われるような“色が濃くなってツヤが出る”という変化が最も楽しめる革なので、日々乾拭きやワックスを入れてあげてもいいし、手で優しく撫でで磨いてあげるだけでも深みのあるツヤが現れるそうです。

「Fico」では、イタリア・トスカーナ地方のタンナーから仕入れた牛革の肩の部位をなめしたショルダーヌメというヌメ革を使用しているとのこと。

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「Fico(フィーコ)」パオロ長財布¥20,000(税抜)※10月中旬発売

イタリア・トスカーナ地方で牛革の肩の部位を専門に使っているのタンナーITALPEL社のショルダーヌメを使用した長財布。トラ(首や腹部のシワ・たるみを伸ばした痕)や色ムラなど革本来の魅力を生かすため、ミニマルなデザインに仕上げられています。

スリムなボディながらも12枚収納可能なカードポケットや小銭入れ、札入れなど機能性も充実しています。カラーは全5色展開。

 

 

●インドカーフ(カーフ)

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最後に紹介するのは「カーフ」という生後6ヶ月から1年くらいの仔牛の革。成牛に比べて革自体は薄いものの肌目が詰まっており、キメが細かくしっとりとした肌触りが特徴で皮革素材の中でも最も上質とされている革の1つだそうです。

熱や引き裂きに強く、エイジングの変化は少ないが使っていく中でそれなりにツヤが出るとのこと。手触りも柔らかいので男性よりも女性からの人気が高いそうです。

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「Fico(フィーコ)」ヴェルデ長財布 ¥15,000(税抜)

こちらの長財布には昔ながらの技法を用いてインドでなめされた、生後3ヶ月以内の仔牛の革であるベビーカーフを使用。カーフスキンよりもさらに採れる面積が小さく、銀面のキメ細やかな表情と滑らかさが一層際立っています。

軽量かつソフトでなめらかな優しい風合い、落ち着きのある表情が特徴。内側には国産のピッグスキン(豚皮)でアクセントを加えた遊び心のある仕上がりです。8枚のカード収納と小銭入れ、札入れを完備しています。カラーは全3色展開。

 

 

それぞれ表情が全然違うので、長く付き合っていくためにも購入する際はよく見比べてお気に入りのアイテムを見つけてください。

最後に日々のケアについて聞いてました。日々のケアとして市販のワックスやミンクオイルなどを塗る時は、米粒程度の量を手で薄く伸ばし、時間をおいて柔らかい布で空拭きするとツヤがすごく出るとのこと。ただ、靴用のクリームやクリーナーは汚れを落とす成分がかなり入っているので色抜けやシミの原因になるので財布のケアにはNG。

無理にワックスを使わなくても手で優しく揉んであげて、柔らかい布で空拭きするだけでもいいそうです。もし、雨などで濡れてしまったらシミになる恐れがあるそうなので、柔らかい布を使って水分をなるべく早く取ってあげてください。

 

 

取材協力


AJIOKA.

TEL:03-6861-3165

URL:www.ajioka.co.jp