古き良き日本の情緒を感じさせる 「時代和家具」に注目!

普段、生活をする上で最もリラックスできる空間といえば自宅でしょう。せっかくならファッション同様にセンス良くおしゃれに演出したいですよね。

北欧やナチュラル、モダンなどファッションと同様にインテリアにも様々なテイストが存在しますが、デビナビ編集部が注目したのは「時代和家具」。古き良き日本の情緒を感じさせてくれるアンティークの和家具のことです。

アンティークの和家具と聞くと、黒塗りのタンスや重厚な金具が使われたものなどを想像しますが、アイテムや取り入れ方によっては、どんな部屋にも馴染んでくれて、モダンな空間を演出してくれます。とは言え、時代和家具を扱っているお店が少なく、いったいどんなテイストなのかを想像しにくいのも事実。

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そこで、今回は1945年に創業された時代和家具専門店「アンティーク山本商店」に協力していただき時代和家具の魅力をお伝えしていきます。

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地下1階から地上2階の店内には、江戸後期から昭和30年代くらいまでに作られたタンスや小物などが常時約1500〜2000点ほど並んでいます。商品の入れ替わりが非常に激しいらしく、2〜3週間もすると店内の雰囲気がガラッと変わるそうです。

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店内はフロアごとにアイテムを配置するのではなく、バラバラに配置されているので、まるで宝探しをしているような感覚が楽しい!

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店舗の両サイドには工房が併設されており、熟練の職人たちの手により、買受担当の自社スタッフが仕入れてきたアイテムのリペアを行っています。リペアは実際に使うのに支障がないよう徹底的に行われるのですが、アンティークとしての味を消しすぎないように使用感のある擦れなどはあえて残すようにしているのだとか。

 

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リペア前の状態

 

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リペア後の状態

上の画像を見て頂くとわかるように、塗装に関してはニスを塗ることで若干色は濃くなるものの、それぞれの家具の特徴を生かすため薄くしたり暗くしたりと色は変えていないそうです。

 

 

傷や汚れも味になる時代和家具と今の家具の決定的な違いとは?

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続いて、時代和家具の魅力について代表の山本さんに色々とお話を伺ってみました。

 

———いきなりですが時代和家具の魅力とはどう言ったところでしょうか?

山本:時代和家具とは昭和30年代くらいまでに作られた和家具のことを指しています。現在の家具は壊れたら、買い替えることを前提に作られているので、修理するのが困難な家具が多いです。しかし、時代和家具に関しては、壊れたら修理してまた使うことを前提に作られているので修理さえすれば長く使い続けることができます。そのため、使っていくうちにできた傷なども味として楽しむことができるんです。

———なぜ、今の家具は修理が難しいのでしょう?

山本:これも時代和家具の魅力になるのですが、昔の家具は今みたいに機械で量産するのではなく職人が時間をかけて作るので非常にクオリティが高いものが多いんです。今の家具だと機械で作っているものが多く、作りがシンプルなのでどこか1箇所が壊れたら全部がダメになるのですが、昔の家具は1箇所壊れても全体の作りがダメにならないので修理することができるんです。

こまかな部分を見ると職人たちが時間と手間をかけているのがわかり、技術力の高さが伝わってきます。また、昔の家具と同じ素材を使って同じものを作ろうと思っても、技術や時間を考慮すると今お店で販売している価格の10倍以上の費用をかけても難しいと思います。時代和家具はそれくらいクオリティが高いと言えますね。

———昔の家具が今の時代にも残っているというのは、職人さんたちがクオリティの高いものを作っていたからなんですね。では、どのような人たちが購入されていくのですか?

山本:実は、このお店に買いにきてくださるお客様の6割〜7割が20代前半から30代前半の方たちです。さらに、その中でも6割〜7割は女性の方なんですよ。もちろん常連さんもいますが、初めての方でも工房で職人たちがリペアを行っている様子を見て面白そうっていう感じで、ふらっと店内に入ってきてくださることが多いです。

僕なんかはこの業界が長いので、このアイテムはこの使い方という固定概念みたいなものがあるのですが、若い人たちはそう言った概念がないので面白い使い方をしていて僕自身も勉強になります。

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和家具を使ったスタイリング例

———若い女性の方が多いんですね。やはり、和家具ってコーディネートが難しいんですか?

山本:和家具は比較的シンプルで存在感のあるものが多いので和洋どんなインテリアやお部屋にも馴染んでくれますよ。洋家具だとデコラティブなものが多く、おしゃれで華やかではありますがお部屋全体をそう言った家具で揃えない限り1つだけ浮いてしまうんです。

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和家具を使ったスタイリング例

山本:その点、和家具はポップな色使いの家具にも、落ち着いたシックな色使いの家具にも合わせることができます。合わせやすさを考えると黒塗りの重厚なものより黄色っぽい感じの茶系の明るめのカラーが人気ですね。

 

確かに洋家具だと存在感が強すぎて浮いてしまいそうですね。最後に山本さんからおすすめ和家具を紹介していただきました。

 

アンティーク山本商店おすすめの時代和家具5選

●箪笥

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檜・杉材二重ね時代階段箪笥(岐阜・飛騨) W139 D75.5 H242(cm) ¥285,000(税込)

岐阜県飛騨地方の階段箪笥(たんす)。明治後期のもので前枠は檜(ひのき)材、引き出し前板や他は杉材、踏板は栗材を使用しています。

階段箪笥は通常だと幅180㎝・奥行90㎝・高さ240㎝くらいなのですが、こちらは小振りな作りなので、明治期の階段箪笥を楽しみたいけれど、設置場所に制限があるという人にもおすすめ。

側面や背面がコの字型・くの字型に加工されているものが多い中、この階段箪笥はすっきりと平らになっているので使いやすいです。

 

●卓袱台

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アンティーク丸ちゃぶ台 直径87 H26.5 折畳時H7(cm)¥18,000(税込)

お店の看板商品の1つである丸ちゃぶ台。昔はどの家庭にもありましたが、近年は数が少なくなり入手が困難な状態になりつつあるアイテムです。角ちゃぶ台よりも希少価値が高く、脚が折りたためるので収納にも便利です。床に座り目線を低くすることにより、部屋に広がりを出すことができます。

 

●本棚

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楢材棚付時代本箱 W93.5 D34 H153.5(cm) ¥35,000(税込)

昭和30年代に作られた本箱。素材には強度に優れた楢(なら)材を使用しています。ガラス面が大きく、上部には棚が付いているので本棚としてはもちろん、食器棚や飾り棚、衣類などの収納にも便利です。色も明るめなので様々なアイテムとのコーディネートもしやすく、幅広い用途で活躍してくれます。

 

●文机

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欅材時代文机 W88 D36 H25(cm) ¥16,580(税込)

大正期に作られた欅(ケヤキ)材の文机。読み書きをするために作られた机ですが、奥行きが狭いのでテレビ台やソファー横のサイドテーブルとしても重宝します。天板下のスペースにはDVDデッキやソフト、本などを収納することが可能。欅材は木目が美しく、堅木なので耐久性も抜群。

 

●柱時計

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角柱時計(オーバーホール済) W23.5 D14 H48(cm) ¥23,000(税込)

昭和30年代に作られた柱時計。時方(時間を進めるゼンマイ)と打ち方(時を打つゼンマイ)がそれぞれ独立した作りになっています。そのため、打ち方を巻かなければ、時を打つ音を出さずに時間を確認するだけの時計としても使用できます。使用説明書付きで、電話での問い合わせにも対応しているので、ゼンマイ式の時計が初めての人でも安心です。

 

 

インテリアの購入を考えた時、北欧家具など人気の高い海外の家具もいいですが、日本らしい情緒あふれる時代和家具という選択も絶対あり! 他の人とはひと味ちがう部屋を演出できます。

アンティーク山本商店にはこのほかにも面白い家具がたくさん取り揃っているので、宝探しをする気分で一度足を運んでみてください。

 

 

取材協力


アンティーク山本商店

住所:東京都世田谷区北沢5丁目6−3

営業時間:11:00〜19:00

定休日:月曜(祝日の場合営業し、翌火曜日が振替休業)

TEL:03-3468-0853

URL:http://www.antique-yamamoto.co.jp/